物件を決めよう ~引越しの時期~

物件を決めよう ~引越しの時期~

この季節になると不動産のチラシがたくさん郵便受けに入れられるようになります。2月~4月の引越し繁忙期に向けて、不動産屋さんも一生懸命です。春は始まりの季節です。高校を卒業して大学へ進学するために一人暮らしを始めたり、社会人となったのをきっかけに引っ越したり、旦那さんの転勤や、お子さんの私立入学のために引っ越したりと、何かを始めるのをきっかけに、お家も心機一転新しくしようという方も多いのではないでしょうか。引越しって意外と体力が要りますし、やってみたら手続きが大変でビックリしたという方も多いようです。新学期の準備もあるのに引越しにまで手間をかけていられないという方のために、スムーズにお引越しするためのノウハウをご紹介しようと思います。

引越しの時期

引越しの繁忙期は先ほど行ったとおり2月~4月の間です。新生活を始める区切りの時期であり、学生や新社会人が挙って一人暮らしを始めるのでこの時期はどこへ行っても引越し業者のトラックを見かけます。また9月~10月には企業の区切りの時期でもあるので、単身赴任する方や家族といっしょに転勤する方で混みあいます。この二つの時期は何もしなくても勝手に部屋が埋まっていく時期なので、敷金・礼金が通常よりも高く設定されていることがあります。また混雑しているので不動産屋さんもあまり構ってくれないことが多いです。ただし、その分出て行く人も多いのでいい物件にめぐり逢いやすい時期でもあります。4月~5月は繁忙期が終わり落ち着くので、じっくり不動産屋さんと相談しながら物件探しが出来ます。ですが、いい物件は2月~4月に埋まってしまい、なかなかコレだ!という物件を見つけるのは困難です。しかし、この時期に物件が埋まっていないとその先1年空室になってしまう可能性もあるため、大家さんや不動産屋さんも家賃を下げたり設備を良くしたりと工夫するので、交渉次第ではお安くそれなりの物件に住めるかもしれません。6月~8月は9月の異動に向けて物件が空きはじめるので、5月よりは探しやすくなります。混雑もそれほどありません。11月~2月も同様に混雑なく物件を探せますが、冬の時期の引越しは大変なので避けたほうがいいでしょう。このように季節によって不動産の価格や質、空き物件の数は大きく代わります。異動や進学での引越しを考えている場合は必然的にそれに合わせた時期になりますが、単純に違う物件に移りたいという方は上記のようなことを頭に入れて引越しの時期を決めてください。

閑散期を狙おう

転勤や就職、進学などで引越しの時期が決まっている場合は仕方がありませんが、物件探しは2月~4月・9月~10月の繁忙期を避けて閑散期に行うことをオススメします。先述したように繁忙期の不動産屋さんは慌しく、何もしなくても物件は埋まっていくのであまり親切にしてくれません(私の主観です)。また、ネットや広告で良さそうな物件を見つけていざ相談しようと思っても、混みあっていて相談するまでに時間がかかったり、担当の人に電話しようにも外出や他のお客さんへの対応で忙しく、なかなかつかまらなかったり。やっと見つけたいい物件も他の人に取られてしまった、なんてこともあるかもしれません。実際に私が3月に部屋探しをしていた際には、ネットで見つけた部屋情報を印刷し、某大手不動産会社さんのに相談に行ったのですが、事務所内は同じようなお客さんでごった返していて、相談するまでに30分くらい待たされました。また、その日の朝に印刷した情報だったのですが、「その物件はさっき決まっちゃいました」と言われてしまう始末。代わりの物件を相談したかったのですが、分厚いファイルを渡され「この中から何か探してください」と放置されてしまい、びっくりしてその不動産会社での契約は諦めました。あとからその事を友達に話すと、その友達も同じような経験をしたことがあるとの事。この時期はどこもそうなのだと知り、愕然としたものです。引越しに慣れている方や、自分で何事もてきぱきと決められる方は繁忙期の不動産屋さんにも馴染めるとおもいますが、私のように小心者で優柔不断な性格の人にはちょっと厳しい時期だと思います。

閑散期のメリット
閑散期の最大のメリットは、自分のペースでゆっくりと探せることです。不動産屋さんも落ち着きを取り戻し、丁寧に接客してくれるようになります。上記の不動産会社での契約を諦めた私は、5月に改めて引越し予定の土地の小さな不動産屋さんを訪ねたのですが、そこでは実に親切に対応していただきました。どんな部屋で、どれくらいの家賃で、駅からどのくらいの場所を希望しているのかと細かく私の希望を聞いてくれ、候補の物件も3件連れて行ってくれました。某大手不動産会社では「現在入居中なので見学不可です」もしくは「外観だけ自分で見てきてください」だったのが、自社の車に乗せてくれて、部屋の中を見せてくれるのはもちろんのこと、物件近くのスーパーや商店街の案内もしてくれました。また、繁忙期には「今決めないと他の人に取られちゃいますよ!」と急かされるのですが、閑散期にはそれもなく1週間くらいなら待ってくれるところが多いのも嬉しいポイントです。また、先ほども書いたように、閑散期に空室になっている場合は大家さんのほうに焦りが生まれるため、家賃や敷金・礼金の値下げ交渉が上手くいく可能性が高いのです。また、部屋の設備を良くしたり(例えばエアコンの取り付けやリノベーションなど)、鍵の交換をしてくれたりと、お部屋のグレードアップがされる時期でもあるため、繁忙期よりもいい条件の物件に出会う可能性もあるというわけですね。さらに言えば引越し業者を頼む場合にも閑散期のほうがお得です。料金の面はもちろんのこと、繁忙期には社員の手が足りず作業するのはほとんど日雇いアルバイトとなる場合が多いのですが、閑散期にはきちんと教育された社員や日雇いでないアルバイトの方が作業してくれるため、丁寧かつ確実に引越しができます。このように閑散期に物件をさがしたり引越したりするメリットは大きく、物件が少ないというデメリットを補って余りあるくらいなので、引越し予定日に余裕がある方は閑散期を狙ってみてください。

物件探しはいつから?

引越し日が決まっている場合はそれに合わせて物件を探すことになりますが、では入居予定日のどれくらい前からお部屋探しを始めたらいいのでしょうか。通常、気に入ったお部屋が見つかって「契約」すると、その1週間後くらいから家賃を支払う義務が発生します。ですので、4月1日に入居したいと思って物件を探し、2月初旬にいいお部屋に出会った場合、残りの2月分の家賃を日割りで支払い、3月分も支払わなければならないのです。入居しないのに理不尽な!と思うかも知れませんが、大家さん側からしたら当然の権利です。交渉によっては家賃の発生日を出来るだけ先延ばしにしてもらえることもありますが、全くなしというのは厳しいです。ですので、あまり早くに契約してしまうと余計に家賃を払うことになるということを覚えておいてください。この入居前の家賃を出来るだけ少なくするためには、契約をなるべく後にするという方法がありますが、2月にいい物件を見つけて3月に契約したいんですというのも無理な話なので気をつけましょう。あなたが気に入った物件は他の人も気に入る可能性のある物件であり、不動産は早いもの勝ちです。いい部屋に出会ったら多少の出費は我慢して契約しましょう。もう一つ、入居前家賃を少なくする方法があります。それは、ギリギリまで前の人が入居している物件を探すこと。「随時入居可」となっている物件は現在空室ということなので契約したら家賃を払う必要が出てきます。しかし、「○月から入居可」と書かれている物件は、その月まで前の住人が暮しているということ。こういう物件の場合はその月までは入居前に家賃を払う必要がないのでお得です。不動産屋さんに行ったときに、まず入居希望日を伝えるといいと思います。以上のことを踏まえると、入居予定日の1ヶ月くらい前にいい物件に出会うことがベストなのですが、そう簡単にはいかない世の中なので、多少の入居前家賃の発生には目を瞑り、2ヶ月前くらいから探すことをおすすめします。